「1年の冬に部活で合宿に行ったんだけどさ、そのとき部員全員で畳に雑魚寝だったんだ」
空いていたイスに座って流川くんの話に耳を傾ける。
合宿か……バド部でも行ったな。
「そのとき翼の隣でさ……」
そこまで言った流川くんは「あのとき翼の隣じゃなかったら……」とつぶやいた。
なんだか……日向くんはすごいのかもしれない。
友達にも、ただのクラスメイトのあたしにもキスしちゃうなんて。
「俺の寝相が悪かったから、翼に足が当たったみたいで……」
「そ、それで……?」
あたしは思わず膝の上でこぶしをギュッと握りながら尋ねる。



