腕を枕にして、ベットに突っ伏している……たぶん男の子。 なんで、こんなところで寝てるんだろう……? ベットは他にも空いてるよね。 「ん……」 あたしの腕が直撃したからか、目を覚ました男の子。 よかった、起きたみたいだ……。 なんて思いながら、あたしは再びベットの中へ入る。 今さら起きるのは惜しいもんね。 「……へ?」 あたしの間抜けな声が誰もいない保健室に響いた。 この状況……いったいなに?