ふたりだけの甘いヒミツ




周りには心配そうな顔をした蒼井さんと水沢さんもいた。


そして、3人の視線が一斉に俺に向いた。




「日向!……まさかあんたが当てたのか!?」


「うん、まあ……悪い」


「あたしに謝ってどうすんだよ!!」



そりゃそーだ。



よく市原さんを見てみれば、身動きひとつしない……。


ただ表情は苦しそうに歪んでる。




「……俺が保健室に連れてく」


「えっ」



そんな短い声を出したのは、水沢さん。


少し風が吹く中、そのボブヘアは全く崩れていない。