ちょうど男子のやってる側に近いコーナーを走っていた市原さん。 市原さんもボールが近づいていることには気づいてんだろうけど。 「翼!」 「市原さんとこ行ってくる」 背中にかけられた言葉に返事をして市原さんの元へ走る。 頭に直撃したよな? ……大丈夫、だよな? 「晴!大丈夫か!?」 ざわざわとする中、よく通るこの声。 市原さんの後頭部を持ち上げて自分の膝の上に乗せるその姿は、もう男にしか見えねぇ。 「……野々宮」