「ふたりっきり、だな?」 キスされたあとから立ったままのあたしに、日向くんは手でベットをポンポンと叩いてみせる。 ……ん? ここに座れってことかな? おずおずとベットに腰を下ろす。 横に座ると、距離が近い……! 日向くんに、ドキドキが聞こえてしまいそう。 「なんか、懐かしいな……」 日向くんのその一言で、あたしはよくわからない恥ずかしさでいっぱいになる。 そうだ。 ここで……保健室で、日向くんにキスされて。 すごくイヤだった。 あたしをにらんでくるから、怖い人だと思ってたし……。