「日向くんだ……」
寝息をたてながら気持ちよさそうに眠っている。
伏せられたまつ毛は、あたしより絶対長い。
整った顔してるよなあ……。
あたしの彼氏だなんて、なんだか信じられない。
とか思いながら、ベットの近くにある丸イスに座った。
「元気そうでよかった……」
気持ちよさそうに寝てる。
もしかして、ただの寝不足だったりして。
ちょっと笑みをこぼれたとき、急に腕を引かれて、そのまま後頭部に手を回された。
「え……んっ!」
気づけば、キスされていた。
ほんと、あっという間で……逃げるひまなんてなかった。



