「……流川くん!」
しおりんの後方からやってきたのは、流川くん。
爽やかスマイルは相変わらず。
でも、どこか意地悪そうに微笑んでる気もする。
ってか、呼ばれたのはしおりんなのに、しおりんは流川くんの方を見ようともしない。
「あたし、トイレ行ってくる!」
「ちょっ、栞!……って、呼んだから照れてんだ?」
イスから立ち上がり、ドアに駆け出そうとしたしおりんを、素早くつかまえた流川くん。
あ、わかったかも。
流川くんが意地悪そうに微笑んでる理由。
……きっと。
「照れてなんかねーよ!いいからトイレに行かせろ!」



