「しおりん、鈍いもん」 「晴だけには言われたくねー!」 わざとらしく顔を逸らして、眉を寄せるしおりん。 あたしが黙っていると、しおりんがこっちを見て、ふたりで同時にプッと吹き出した笑った。 「お互いさまだろ!まー、晴の方が鈍いけどな」 「いやいや!しおりんでしょ!」 なんて言いながら、笑い合う。 久々の学校、楽しいなあ。 しおりんとふたりで、のほほんとしていると。 「……栞、おはよ」 そんな声が耳に届いた瞬間、目の前のしおりんが固まった。 え、今の声ってまさか……!