「夏祭りも、日向と行くんだろうなって思ってた。だから、連絡が出来なかったんだ……」


「そ、そっか……」



痛いくらいに気持ちが伝わってきて、なんだか泣きそうになる。


想いは返せないけど……あたしはこれからも、鳴海と話したい。


ほんとに勝手だけど、鳴海はそれを許してくれる?




「フッたからって、もう話さないとか言うなよ」


「……え?」


「だから……って、2回も言いたくねーし」



ツン、とそっぽを向く鳴海。


そんな鳴海を見てると、つい笑みがこぼれる。




「ふふ、嬉しい……!あたしも、そう思ってたんだ」