「え、好きって……」
「もちろん、異性としてですよ!彼女がいるのは知ってます。でも、好きなんです……」
そっと目を伏せる相川。
まさか、告白されるなんて思いもしなかった。
驚きで、声が出ない。
――カンッ!
なにかが落ちる音。
とっさに、俺はそっちを向いた。
「市原さん……」
練習着姿の市原さん。
足元にはラケット。
大きく目を見開いて、俺と相川を見ている。
「晴?どうした……っ!」
呆然としている市原さんのうしろから、鳴海が顔を覗かせる。
こんなときでも、“晴”って呼ぶ鳴海に嫉妬するなんて、ダサい。



