ふたりだけの甘いヒミツ




「……話?ここじゃダメなの?」


「ここじゃダメなんです!とりあえず、こっちに!」



有無を言わせず腕を引っ張られ、また階段を上るはめに。


相川はフロアとは反対方向に曲がり、校舎と繋がる踊り場に歩いていく。


はあ……なんでこんなことに。

後輩だと、邪険に出来ねーしな。




「あの、あたし……」


「………」



相川のうしろには、廊下が続いている。

人影はなく、ただ吹奏楽部の演奏の音だけが聞こえる。




「日向先輩のことが好きです!」



耳まで真っ赤な相川。


……今、告白された?

こいつ“好きだ”って言ったよな?