午前いっぱい練習して、体育館をあとにする。
体育館の構造は、2階にフロア、1階に部室。
部室に戻るために、大輝と階段を降りる。
「そういうわりに楽しそうだな。隣が女バスだったから?」
“疲れた”とか言ってるくせに、階段を降りる足取りは軽いんだよな、大輝のやつ。
なんて思いながら聞いてみると、大輝はマジメな顔でこっちを見てきた。
「1回たりとも目、合わなかったけどな」
「ブハッ、さすが野々宮!集中してんだな」
すげー健気な片思い。
いつか、大輝の想いが実るといいな、って思ってることは……秘密だ。
メニュー