ふたりだけの甘いヒミツ




変に鋭いから、こいつはやっかいなんだ。



大輝に顔を見せないように、時計を見上げる。


8時すぎてる!

ヤバッ……そろそろ練習始めねーと!


まだキャプテンの自覚が持てねーんだよな。

先輩が引退したのは最近だし、しょうがねぇけど。




「集合ー!」


「翼のニヤけ顔見たかったのに」



部員に声をかけながら立ち上がる俺の背中に、大輝が不満げに言葉をかけてくるけど、無視。


隣はバド部じゃねぇから、気分は上がんねーけど……。


練習だけは、集中しねぇとな。



◇◆◇



「ふー……疲れた、疲れた」