ふたりだけの甘いヒミツ




それから、最後までふたりで花火を見て、家まで送ってくれた。


さっきまでの、モヤモヤはどこへいったのか……。


あたしの夏祭りデートはいい思い出がいっぱいで、幕を閉じた。



◇◆◇



「……る、晴!」


「は、はいっ!」



名前を呼ばれたと同時に、肩をグイッと引かれて、思わず大きな声を出してしまった。


な、なに……!?

びっくりして、手からラケットが滑り落ちる。


カランッと音を響かせて落ちたラケットを、慌てて拾う。


わっ、キズついちゃう!

……まあ、長いこと使ってるからキズはいっぱいあるけどね。