――ドーン!ドーン! ――ドーン!ドーン……! 「わあっ……!」 一段と大きな音に反応して、また夜空に目を向ける。 きれい……。 さっきから、その言葉しか出てこない。 こんなきれいな花火を日向くんとふたりで見れて、あたしは幸せ者だなあ……。 「……市原さん」 「ん?……っ!」 日向くんに呼ばれて、横を向いた瞬間……。 視界いっぱいに、日向くんの端正な顔。 見惚れるひまもなく、あたしの唇に日向くんのそれが触れる。 口の中には、微かにレモンの風味が広がる。 え、い、今キス……っ!?