ふたりだけの甘いヒミツ




「どういう意味」


「さあ?自分で考えたらー」



俺の頭をちょんちょんとつついて楽しそうに笑う大輝。



……こいつはなんでこんなに楽しそうなんだよ。




「……ウザい」


「そりゃどーも♪」


「……ほめてねーよ」


「そんなに見つめるなよー!」



「照れるだろ!」と言いながら肩を押され、俺はふらつくはめに。



反対側から歩いてきた女子にぶつかって「悪い」と謝ると、


なぜか顔を真っ赤にさせたそいつは「いえ全然!」と言ったあと、走り去っていった。