ふたりだけの甘いヒミツ






彼が先生に指名されたことで、あたしの悪寒はなくなる。


おそるおそる後ろを見やると、静かに立ち上がって、ゆっくり口を開く日向くん。



「お前の一族はすべて捕虜にされてしまうだろう」



きれいな形をした唇から放たれたのは、驚くほど怖いセリフだ。


そんな現代語訳をさらっと読んだこの男こそ、悪寒の原因。



「はい、いいぞ。 まずここは受け身の今にも~されるという……」



先生が解説を始めるけど、そんなものは頭に入ってこない。



「ひっ……!」



悪寒が再発生!!


冒頭に言ったことを訂正しよう。 原因は予想できているけれど、解決方法がまったくわからないのだ。