「え、な、なんでって聞かれるとその……」
急に、恥ずかしそうにモジモジしだした相川に、俺はまたもや首を傾げる。
……よくわかんねーやつだな。
それより、市原さんが気になる。
早くふたりきりになって、話を聞きたい。
そう思った俺は、市原さんを立ち上がらせながら口を開いた。
「わかった。練習付き合うから。それじゃ、俺らは行くな」
「えっ!ほんとですか!?ありがとうございます!」
相川の嬉しそうな声を背に、市原さんの手を引いて歩きだす。
ま、スリー教えるくらいかまわねーよな。
それより、市原さんの様子の方が大事だ。



