ふたりだけの甘いヒミツ




花火、楽しみだな……。

市原さんと見るから、さらに。




「日向先輩っ!」



ふと誰かに名前を呼ばれて、周りを見渡す。

隣に座る市原さんもキョロキョロしている。


日向先輩って……。




「日向先輩、こんにちは!」



そう言ってニコッと笑う女の子。


短めの髪は、アレンジされてなくて、そのままの髪型。

浴衣ではなくて、私服。


……誰だっけ?

なんて思いながら、首を傾げる。




「後輩の名前くらい覚えててくださいよー!」


「ああ……悪いな」



後輩ってことは、バスケ部か。

言われてみれば、見たことある顔だと思う。