「あ、このへんで見る?」 橋を渡り終えたところに、ちょうどいい原っぱがある。 ここなら、座って見ても平気だよな。 「あ、うん!ここにしよ!」 「浴衣で座れる?なんなら、俺の上に座ってもいいけど」 俺があぐらかいて、その上に市原さんが座れば、浴衣が汚れることはないし。 なにより、抱き締めるような体勢で見れるしな。 「へっ!?そんなのいいよ!浴衣くらい汚れても!」 「……そっか。残念だな」 また顔を真っ赤にする市原さんを見て、笑みがこぼれながらも、近くに腰を下ろした。