市原さんは、なんのことだかよくわかってないみたいだけど、俺はわかってしまった。
水沢さんは視線を下げる。
……その視線は、俺と市原さんの繋がれている手を向いている。
「ふたりは、付き合えたんだね!おめでとう」
ニコッと笑う水沢さん。
さっきみたいな、苦笑いなんかじゃなくて、ほんとの笑顔。
市原さんは、頬を赤く染めながらも嬉しそうに微笑んでいる。
「ふたりの邪魔したくないからさ!花火がきれいに見えるところ、早めに取っておいたら?」
そう言いながら、半ば強制的に俺と市原さんの背中をグイグイと押す水沢さん。



