“市原さんに見惚れてた”
心の中でそんな言いわけをしてるなんて、市原さんはきっと考えもしないよな。
なんて思っていると、市原さんは微笑みながら口を開く。
「日向くんは屋台、どこに行きたいのかなーっと思って」
「屋台か……」
部活のあと、なにも食ってねーからガッツリしたやつがいい。
例えば、焼きそばとかたこ焼き。
だけど、それよりも。
「……かき氷」
「えっ!?」
俺が“かき氷”と口にした瞬間、キラキラした瞳を向けてくる市原さん。
わかりやすい。
そんでもって、そんな素直な反応が可愛くて仕方ない。



