「……キスしてしまったこと、無自覚なんかじゃない」 ……え? 無自覚じゃない? って、ことは……。 「夢を、見てたんだ。市原さんと初めて話した頃の……」 「初めて話した頃……?」 日向くんとは2年生になってから初めて話したよね……? 夢に見るほど、印象に残る出会いじゃないはず……。 「……きっと、その頃からずっと好きだったんだよな……」 あたしを見つめる日向くんの視線が、泣きそうなくらい優しい。 日向くんの手が、あたしの頬にそっと添えられる。