ふたりだけの甘いヒミツ




この“好き”って気持ち、バレちゃダメだもん……。




「そろそろ行こう!屋台とか見たいな!」


「……待って」



あたしが進めた一歩を、日向くんはたやすく止めてしまう。


……だって、手を握ってそう言われたら、あたしは動くことなんて出来ないから。




「どうした……んっ」



あたしが振り向いた途端、唇に感じた温かい感触。


えっ……!?

今、キスされたの……?


唇が触れたのは一瞬で、当たってなかった気もしてくる。


だけど、ゆっくりとあたしから離れていく日向くんがいて……。




「……ごめん」



そう、つぶやいた。