これって、すごくマズい状況? 知らない人には、ついていっちゃダメだよね!? 「あの、あたし人待ってて……」 「えー、いないじゃん。友達ならその子も一緒でいいよ?」 そう言って、ニヤニヤと顔を見合わせるふたり。 な、なに言ってんの!? 話が通じてないよ! 腕を振り払おうにも、男の人の力はやっぱり強い。 い、イヤだ……っ! 為す術がなくて、目をギュッと強くつむったとき……。 「俺の大事な子に、気安く触んないでくれる?」 いつもみたいに低くて、でも少しだけ焦りを含んだ声が聞こえた。