ふたりだけの甘いヒミツ




【6時に駅でいいですか?待ってます】



間違いなく、市原さんからラインがきていた。


うわ、マジか……!

俺とふたりで行ってくれるってことだよな?


それに、クラスのグループがあるから連絡ってすぐ取れるんだな。



嬉しさで緩んでしまう頬を隠していると、ラインはそれだけじゃないことに気づいた。




【駅に流川くんと一緒にきてください!しおりんもいます】



……大輝と?

なんで?


しかも、野々宮もいるって……。




「なあ、大輝」


「なんだ?」



こんなに笑顔ってことは、大輝はなにも知らねーんだな。