意気込んでそう言うと、日向くんは一瞬目を見開いてあと、ふわりと柔らかく笑った。


その笑顔にドキッと胸が高鳴る。




「やった。じゃあ、行こ。時間とかは、また決めよっか」


「う、うん……!」



あたしが頷くと、日向くんはまた微笑んだ。


それから、「モップ頑張って」と言いながら去りぎわに、あたしの頭を撫でていった。




「へ……」



片手にモップを持ったまま、呆然と日向くんを見つめる。


今、頭撫でられた!?

すごく、優しかった……。


あたしの心臓は、日向くんにドキドキさせられてばっかりだ。