「はあ……まあ、いいや。そういうことで」 ため息をついてから、さっさと席へ戻っていく鳴海。 ま、まあ……よかった、のかな? 「……ねえ、市原さん」 ……さっき起きたばっかりだからなのかな。 どこか甘い声であたしを呼ぶ日向くん。 「な、なんでしょう……」 変な言葉遣いになってしまう! そんなあたしに対して、日向くんはのんびりと口を開く。 「夏祭りのときさ、ふたりで抜けよ」 「ぬ、抜け……?」 へ、それって、つまり……? 日向くんがニヤと口角を上げる。 「……晴といたい」