俺の言葉に、眉を寄せる鳴海。 “なに言ってんだよ”と言いたげに顔をしかめている。 「わざわざ報告どーも。市原さんが俺と行くことになっても、泣くなよ?」 俺はそれだけ言うと、部室へ繋がる階段を降りる。 うしろでは鳴海が「お前こそ泣くなよ!」とか言ってるけど、知ったことか。 「……俺から、動かねーとな」 この恋を進めるためには、俺が動かねーと。 鳴海は水沢さんと仲良いから油断してたけど……あいつは市原さんが好きなんだ。 こんなところで、うじうじしてる場合じゃねーよな。