ふたりだけの甘いヒミツ




部活が終わったあと、体育館から出たところに鳴海が立っていた。


バド部は、俺らより先に終わったはずだけど……。




「……どうしたんだ?」


「晴のことだけど」



間髪を容れずにそう言った鳴海。


“晴”か……鳴海はそう呼んでるんだよな、市原さんのこと。




「夏休みに、晴を祭りに誘おうと思ってる」


「………」


「もちろん、ふたりでな」



鳴海が挑戦的な瞳を向けてくる。



こいつも、知ってるんだな。


俺の市原さんに対する想い。




「……お前はこれから、誘うんだよな?」