「ダメ元なんだけどなー」 大輝はそう言って笑うと、チャリにまたがった。 その笑い顔が、どこかつらそうに見えたのはきっと、俺の勘違いなんかじゃない。 「じゃ、お先ー」 俺になにも言わせないまま、大輝は颯爽と帰っていった。 ◇◆◇ 「うわー……ギャラリーヤベーよ!」 期末テストが終わったその日、部活もまた始まった。 体育館の応援席にいるたくさんの女子。 その光景を見ては、大輝が興奮したように言ってくる。 「……そんなにバスケが好きなのかな、女子って」