でも、こんなにいい席なら、問題なし!!


……隣の席が誰なのか、気になるけど。




「……あ、日向!おはよー」



新しい席についたとき、しおりんがあたしの後ろの方を見ながら声を上げた。



その名前を聞いただけで、心臓がバクバクしてくる。


あたし、今までどんな態度取ってたんだっけ……!?



――ドサッ


あたしの隣の席にカバンが置かれて、恐る恐るそちらを見る。




「……おはよ、市原さん。元気になったんだな」



小さく微笑む日向くん。


そんな彼の笑顔に、ドキドキが大きくなっていく。



隣の席、日向くんなの……!?