「日向くん、だっけ?ふたりったら、手を繋いでたんだって~!」 からかうように笑う雪姉ちゃん。 「うらやましいなあ~」なんて、意味のわからないことを言いながら、あたしの頬を摘んでくる。 い、痛いっ! しかも雪姉ちゃん、ツッコミどころ満載だよ! 「日向くんは……確かに来てくれたけど!手なんて繋いでないってば!」 あんまり記憶にないけど! 手なんて繋いで……ないよね? 「信じないならいいけど!とりあえず、元気ならご飯食べよ」 あたしは雪姉ちゃんにうなづいてベットから起き上がった。