あたしがそう言うと、日向くんはすぐに手を退かしてくれた。
……でも。
こんなにもあっさり離れると、惜しくなってしまう。
あたし……熱に浮かされちゃったのかな。
日向くん、近くにいてほしいよ。
「……市原さん?」
布団から手を出して、日向くんの手首を掴む。
戸惑ったような表情の日向くん。
「日向くん……」
困らせちゃうのは分かってるよ。
……でも、あたしは気づいてしまったかもしれない。
日向くんの手のひらが、あたしのそれを包みこんでくれる。
あったかくて、ふわふわした幸せが身体中に感じるんだ。
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