「お前、好きだろ?市原さんのこと」 パチン、と指を鳴らしてウインクまでしてきた大輝。 ……なんでウインク。 つーか、俺は市原さんを“好き”だと一言も言ってねぇよ。 「……とりあえず黙れ」 「いや黙らない!だって翼をいじり倒すチャンスだろ!」 「………」 ……なんなのこいつ。 ますますほんとのことを言いたくなくなる。 あ、そもそも言う気もないけど。