ついさっき出ていったはずのお母さんが、興奮気味で部屋へ入ってきた。 な、なんだいったい……。 あたしは驚きながらも、ベットから上半身を起こした。 「起きてるけど。どうしたの?」 「栞ちゃんと舞花ちゃんが来てくれたのよ!それに……」 「あのー……市原さんの様子だけ見て帰ってもいいですか?」 お母さんの言葉を遮るように聞こえてきた、その声。 抑揚のない、低めの声……。 そんな声が耳に入っただけでドキドキしてしまうのは、なんで? 「あっ!えっと……日向くん、だったかしら?」