あたし、市原 晴(いちはら はる)の席は窓側の、後ろから2番目。
席替えをして、運良く最高な席になった。
窓から気持ちの良い風が入ってくるし、うとうと寝てしまっても先生にバレない。
という良席にも、問題がある。
さっきから背中に感じる悪寒の原因は、斜めうしろに座ってる人物が関係している。
黒板に古文を書き終えた先生は、こちらを向いて教室を見渡す。
先生と目が合ってしまって、びくりと肩を上げたけど、当たったのはあたしではなかった。
まじめに板書をとっていたものの、内容には理解が追いついてなかったんだもん。
「日向(ひゅうが)! ここを現代語訳してみろ」



