ふたりだけの甘いヒミツ




雪姉ちゃんに笑顔で頷いたあと、ベットから起き上がって着替えを準備するためにタンスへ向かう。


長袖に半ズボンという半端な組み合わせのスウェットと下着を持つと部屋を出る。




「……雪姉ちゃん?」



そこ退いてもらわないと、廊下に出れないんだけどな。


ドアノブを持ったまま突っ立っている雪姉ちゃんを見つめる。




「好きな人でも出来た?もしくは気になる人とか」


「!!?」



ド直球な言葉に慌てたあたしは、着替えを床に落としてしまった。


すぐさまかがんで、スウェットと下着を拾い集める。



……ゆ、雪姉ちゃんってば、なに言ってるの!?