あ、あんなこと簡単に言うなんて天然のタラシなの!?
ああっ!
ほんと日向くんがわかんないよ!
ベットに寝転がったまま、ずっとそんなことを考えていたら、ドアをノックする音が聞こえた。
あっ……雪姉ちゃんだ!!
「はーい!どうぞー」
「もうすぐでお風呂入れるって」
ドアから顔を覗かせてそう言ったのは、雪姉ちゃんだった。
あれ?
でも、お風呂大好きな雪姉ちゃんがいつも1番なのに……。
「今日は1番風呂譲ってあげるから!あったまってきなさい」
「へへ……うん!」
なんだかんだ優しいもんなあ、雪姉ちゃんは。



