「頬っぺたまで冷てーな……」 熱を帯びているのに、やっぱり手と同様に冷たくて。 愛しさが込み上げてきて、思わず頬を撫でてしまった。 すると、市原さんは顔を真っ赤にしながら、くすぐったそうに首をすくめた。 「ど、どうしたの日向くん……」 「……いや?ただ……」 いったん言葉を切った俺を不思議そうに見上げる市原さん。 なんだか照れくさくて、市原さんの頬から手を退けた。 「可愛かったから、つい……」 そう言うと、市原さんはさっきと比べものにならないくらいに顔を真っ赤にさせた。