ふたりだけの甘いヒミツ




「うぐっ!?」と変な声を出した野々宮に、大輝は呆れ顔。


それからリュックを掴んだまま、野々宮をズルズルと引きずる。




「ちょっ流川!?なにすんだよ!つーかバカ宮って!?」


「俺らはさっさと帰ろうねー」


「はああ!?あたしは晴と帰るんだけど!」



困ったようにふたりを見る市原さんの横で、俺は冷静に考える。



……きっと、俺の気持ちなんて、大輝にはバレバレなんだろう。


それをわかってて、俺が市原さんとふたりで帰れるようにしてくれてんだと思う。




「し、しおりん!」


「晴ううー!!」



そんな野々宮の声を最後に、教室のドアがピシャッと閉められた。