ふたりだけの甘いヒミツ




水沢さん、鳴海、大輝とそれぞれが同意を示した。


それから、3人はなにも言わない市原さんと俺を交互に見てきた。




「晴もいいでしょ?」


「うんっ!あたしもみんなで勉強した方が集中出来たし」



水沢さんの問いかけに、えへ、と笑ってみせた市原さんに、野々宮が顔をほころばせた。


イスから立ち上がった野々宮は、市原さんにギュッと抱きついた。




「あーもう可愛いなー!晴ラブ!!」


「あたしもしおりん好きー!」



そう言ってふにゃっと笑った市原さんに、ドキッと心臓が跳ねた。



うわ……なんだ、これ……。