あたしの自慢のお姉ちゃんなんだ! 「これ、しず姉ちゃんからお土産だって」 雪姉ちゃんから英字の書かれた箱を渡された。 しず姉ちゃんからお土産……! 「チョコらしいよ。あたしの分はあるから、これは晴のね」 「わあっ、ありがとう!」 しず姉ちゃんこと市原雫(しずく)ちゃん。 あたしの7つ年上だからもう24歳になるしず姉ちゃんは、 雑誌記者をやっていて海外を飛び回っているんだ。 時々こうやってお土産を送ってくれる、優しいしず姉ちゃん。 久々に会いたいなあ……。 「……晴、なんかあった?」