今日は楽しかったな……。
なんて思いながら、カバンから雑誌を取り出す。
……日向くんと別れたあと。
週刊誌を見ることはなく……雑誌を買って帰ったんだ。
「晴ー!入るよー?」
「あっ、はーい!」
ドアをノックしてくれる人なんてウチにはひとりしかいない。
あたしは、ベットから上半身だけ起こしてその人物を見上げる。
「雪(ゆき)姉ちゃん!どうしたの?」
市原雪ちゃん。
2つ年上の大学1年生。
ゆるいパーマのかかった茶髪、瞳は綺麗な二重に、小顔でスタイルも抜群にいい。
あたしのお姉ちゃんとは思えないくらい、雪姉ちゃんは可愛い。



