ふたりだけの甘いヒミツ




「あの、もう1回……」


「別に。たぶんただの嫉妬」



“言ってもらえますか?”と続くはずが、日向くんの素っ気ない言葉に遮られた。


し、嫉妬……?



首を傾げながら、そっと日向くんを見てみる。


すると、どこか拗ねたような様子でココアを飲む日向くんがいた。



怒らせちゃったのかな……?




「怒らせるようなこと言いましたか……?」


「……言った」



えっ、ウソ!!


無意識のうちになんてことを!




「ココアの代金なら今すぐ払います!それと、えっと……」



思わずソファーから立ち上がって日向くんと向き合う形になった。