パッと弾かれたように横を向くと、意外と日向くんが近い!!
慌てて視線をまっすぐに戻して、両手でギュッと缶を握る。
「男の子と話すのはあんまり得意じゃなくて……」
ステキな恋がしたいな、って憧れはもちろんあるけど。
ちーちゃん達と楽しく過ごすだけで幸せなんだよね。
3人は今頃本屋さんで好きなように過ごしてるんだろうな……。
なんて笑みをこぼしながらココアを口に含む。
「鳴海とは仲いいくせに……」
「……へ?」
甘いおいしさに浸っていたら、日向くんの言ったことが聞き取れなかった。
……なんて言ったのかな?



