「へっ……手……」 あたしは戸惑いながら、手に視線を落とす。 ……なんで。 なんで日向くんに手を握られてるの……? 「翼ー?どこいんのー?」 すると、さっきの声がまた聞こえてきた。 かなり近いところ……たぶんすぐ近くにいるんだと思う。 お友達が呼んでるのに、行かなくていいのかな……。 「ちょっとつき合って」 「ひゃ……」 日向くんはなにを思ったのか、あたしの手を握ったまま、走りだした。 な、なに!!? どこに連れて行かれるの!?