「馬鹿…?」 「そうよ、馬鹿よ!あんたは私が避けてるのに近づいてくるし、今日なんか追いかけてくるし!こんなんじゃ、見ないようにしてきた私の努力が水の泡になるでしょ?!」 「えっと俺、いまいち意味わかんないんだけど…。なんか怒ってる?」 「怒ってない!怖いの!」 段々といつものように心のモヤモヤが広がって、涙で視界がぼやけ始める 「怖いって?」 「ごめん、何でもない。」 乱暴に涙を拭って、紗英は夏生に背を向けて俯いた 「…なぁ、それって12年前の事故と関係あるの?」