壮太「本当に希望?フード取れるようになったの?」

希望「うん。龍王のみんなのおかげでね。」

壮太…。壮太は、施設長の息子で、よく、施設に遊びにきてたんだよね。私より年齢は一つ下。

来也「希望…。綺麗になった?」

希望「来也?綺麗になってるわけないよ。」

来也「でも、希望が元気そうでよかった。」

来也…。来也は私と同い年で、あった当初は誰にも心を開かなくて、私と似てたな。でも、紫苑が唯一開ける、相手だったこと、知ってるよ。

希望「みんな、久しぶりだね。」

太陽「希望もね。」

希望「ねえ、太陽。活動内容とか、教えて。」

太陽「紙でも、いいですか?」

希望「いいよ。覚えるから。」

紫苑「相変わらずだね。希望は。希望の通り名って、どうなってんの?」

希望「施設長が昔のあだ名で、蝶麗にしたら、だって。」

龍王「えっ?」

来也「知りませんか?7年前、どこの族にも入ってない、一人の女の子が、汚い手を使う族を潰してた、黒い影。その状態が希望の蝶麗だったってわけです。その当時の、蝶龍の総長が、面白半分でつけてたあだ名ですよ。」

竜「蝶麗って、負けなしって、有名な?」

壮太「そうです。」

紫苑「希望は、知らなかったみたいですけど。」

涼介「希望。凄いです!」

希望「凄くないよ。」

紫苑「性格も、変わったんだな。希望。よかったな。」

希望「紫苑。ありがとね。紫苑は、どうなの?高校とか。」

紫苑「今のところ、行ってない。でも、施設長に希望と同じ、龍神高校行こうかなって。その方が、希望と一緒にいれるし。」

希望「変わってないのね。でも、紫苑。自立しなきゃダメ。私もいつかわ、いなくなる日がくるんだから。」

壮太「希望は、お母さんみたいなところは、変わってないね。」