竜「まあ、焦るな。」

希望「うん。ありがとう」

竜「希望さ、遊園地とか行ったことあるか?」

希望「遊園地?何それ。」

竜「たくさんの遊びがあるところ。」

希望「へえー行ってみたい。ねえ、竜、そこって眩しい?」

竜「所々。でも、夜はすごい綺麗。」

希望「行ってみたいなー。」

竜「行くか?明日、休みだし。」

希望「えっ?いいの?」

竜「ああ。だって、希望が自分の意思を初めて言ってくれたからな。」

希望「そーいえばそーかも、あなたたちにあって、私は変わり始めてる。」

竜「それは、良かった。俺さ、希望みたいな女、初めて見たから。」

希望「そうだろうね。私は、誰からも必要とされてない人間って、ずっと自分に言い聞かせて生きてきたから。」

竜「希望が、少しずつ思ってる事、言ってくれるの、マジで嬉しい。」

希望「竜って、俺様?」

竜「なんで?」

希望「時々、命令口調になってるから」

竜「そうかもな。じゃあ、明日、起こしにくる。」

希望「お休みなさい。」

竜「ああ。お休み。」